「タイミングのズレが生むすれ違いと、どう向き合うか」― “悪気がない”のに関係が離れてしまう前に ―

おはようございます。
アイマット・マリッジ代表の鈴木です。

婚活でのご相談を受けていると、こんな場面に出会うことがあります。

「私は真剣交際に進みたかったのに、相手はまだ迷っていたようで…」
「LINEの返信が遅くなっただけで、気持ちが冷めたと思われてしまった」

どちらも悪気があるわけではないのに、**“タイミングのズレ”**でご縁が遠のいてしまう――
婚活では、そんなすれ違いが意外と多いのです。


仕事でもよくある「温度差」と「スピード感」の違い

たとえば仕事の場面でも、こうしたことはよくあります。

  • 部下がすぐに返信をくれると思っていたら、1日経っても既読だけ
  • 同じプロジェクトでも、「早く決めたい」人と「じっくり進めたい」人がいてペースが合わない
  • 上司は“任せたつもり”でも、部下は“放置された”と感じている

このように、相手の立場や状況を理解しないまま「自分の基準」で判断してしまうと、関係性にズレが生まれます。

婚活もまったく同じです。


タイミングのズレ=価値観の違いではない

ある方はこう話していました。

「3回目のデートのあと、真剣交際を申し込んだら“少し考えさせてほしい”と言われて…。
気持ちがないってことですよね?」

そうとは限りません。

その方は実は、とても真面目な性格で、結婚という大きな決断に対して
「もう少しお相手を深く知ってから進みたい」と考えていただけだったのです。

つまり、気持ちの有無ではなく、“タイミングの取り方”の違いだったんですね。


タイミングのズレを防ぐ3つの工夫

  1. 「今、どんな気持ちか」を小まめに伝え合う
     → 無理に決断しなくても、「今は○○と考えています」と共有するだけで、誤解を防げます。
  2. 沈黙=拒絶ではないと知る
     → 返信が遅い=興味がない、とは限りません。忙しさや慎重さも背景にあります。
  3. 焦らず、でも放置しない
     → お互いのペースが違うときは、「次の予定を一緒に決めておく」など、小さな“つなぎ”を意識しましょう。

カウンセラーが間に入ることで、安心できることも

当人同士では言いづらいことでも、
間にカウンセラーが入ることで、誤解やタイミングのズレを緩やかに調整できることがあります。

実際に、「実は悩んでいたけど話せなかった」
「そんなふうに思っていたなんて知らなかった」
というケースはたくさんあります。

私たちは、“言葉にできない想い”の通訳者でもありたいと考えています。


最後に

タイミングのズレは、決して誰かが悪いわけではありません。
でも、それを放っておくと、もったいないご縁を手放してしまうこともあります。

だからこそ、ズレに気づいたときこそ、丁寧に向き合うことが大切

そのプロセスもまた、「相手を思いやる姿勢」そのものなのだと思います。


次回予告

次回は、「なぜ“会ってみる”ことが、すべての始まりなのか?」というテーマで、
実際に会うことでしか得られない“温度”や“雰囲気”の大切さについてお話しします。


アイマット・マリッジ代表 鈴木